洗濯が終わったはずなのに、なぜか衣類が臭う…ドラム式洗濯機を使っている方で、こんな経験はありませんか?
実はその原因、多くの場合「洗濯槽のヘドロ汚れ」にあります。洗剤や柔軟剤のカス、皮脂や糸くず、湿気による黒カビの繁殖、排水トラップや排水口まわりにたまった雑菌などが混ざり合い、見えない場所で悪臭を発生させているのです。しかもドラム式は構造的に縦型よりも乾燥時の密閉が強く、湿気がこもりやすいことがヘドロの発生をさらに加速させます。
特に洗濯機裏側やフィルター、ゴムパッキン、ホース内部など、自分では掃除が難しい箇所に汚れが残ると、いくら重曹や漂白剤で掃除しても根本的な解決にはなりません。ある調査では、定期的な掃除を行っていても約3割の家庭で臭いが再発するという結果も出ています。
「洗剤を変えてもダメだった」「市販のクリーナーを何度も試したのに…」そんな声は少なくありません。
本記事では、見えない場所に溜まった汚れの原因と、ドラム式洗濯機特有の臭いトラブルを解決するための方法を、洗濯・掃除のプロ視点で徹底的に解説します。最後まで読むと、自宅でできる掃除法からプロによる分解洗浄の効果まで、必要な知識がすべて手に入ります。放置すれば衣類の衛生だけでなく健康リスクにもつながるこの問題、今こそ本気で対策しませんか?
ドラム式洗濯機クリーニングなら株式会社ハウスクリーンメンテナンス
株式会社ハウスクリーンメンテナンスはドラム式洗濯機のクリーニングサービスをご提供しています。日々の使用で蓄積される汚れやカビを分解掃除で徹底的に除去し、洗濯機本来の性能を取り戻します。高品質なクリーニングで、洗濯機の寿命を延ばし、衣類の洗浄効果を最大限に引き出します。安心・安全な作業を心がけ、お客様のご満足を第一に考えています。洗濯機クリーニングのご依頼はぜひ当社にお任せください。
株式会社ハウスクリーンメンテナンス |
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〒338-0835埼玉県さいたま市桜区道場709−1 アステックビル 2階 |
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ドラム式洗濯機にたまるヘドロとは?正体・成分・健康被害の実態
洗濯槽内に発生するヘドロの正体とは
ドラム式洗濯機を使用していると、衣類や洗濯槽に黒いカスやぬめりが付着することがあります。これらは「ヘドロ」と呼ばれるもので、洗濯槽の内側や排水口、パッキン、乾燥フィルターの奥などに蓄積していきます。目に見える黒カビや悪臭の発生源でもあり、衛生面においても深刻な問題となります。
このヘドロは、以下の成分が複合的に混じり合って形成されます。
- 黒カビ(Cladosporium属など)
- 洗剤や柔軟剤の未溶解成分(合成界面活性剤、香料、増粘剤)
- 衣類から剥がれた皮脂汚れ
- 糸くずや繊維くず
- 湿気によって繁殖した細菌や雑菌
これらの汚れは一度付着すると落としにくく、排水口やホース内に広がり、ドブ臭いニオイや排水トラブルの原因となります。特に、乾燥機能を頻繁に使う家庭では、乾燥後の湿気が逃げ切らず、洗濯槽の裏側で湿度が高い状態が続き、カビや細菌が繁殖しやすくなります。
さらに、ヘドロは洗濯機のタイプによっても溜まりやすさが異なります。以下はドラム式洗濯機と縦型洗濯機における違いを比較した表です。
洗濯機の種類 |
ヘドロの溜まりやすさ |
主な発生箇所 |
特徴 |
ドラム式洗濯機 |
非常に溜まりやすい |
ゴムパッキン、排水口、フィルター |
洗浄力が弱く、湿気が残りやすい |
縦型洗濯機 |
やや溜まりやすい |
洗濯槽の底、排水ホース |
水量が多く、比較的洗浄力が高い |
ヘドロの発生を助長する日常的な行動には、以下のようなものがあります。
- 洗剤や柔軟剤を多く入れすぎる
- 洗濯後すぐにドアを閉める(湿気がこもる)
- 洗濯槽クリーナーを使用しない、または使用頻度が少ない
- フィルターや排水口の掃除を怠る
- 衣類の汚れを落とさずに洗濯する
これらの行動が重なると、排水経路にも汚れが蓄積され、ドラム式洗濯機の寿命を縮める可能性があります。メーカーの公式資料でも、月に1回以上の槽洗浄やパッキン周辺の掃除を推奨しており、ヘドロの放置がもたらすリスクは決して小さくありません。
また、ドラム式洗濯機の使用年数が3年を超えると、目に見えない裏側や配管内に汚れがびっしりと付着しているケースも多く、定期的なメンテナンスや分解掃除の必要性が高まります。
人体や環境への影響とは?
ドラム式洗濯機内に発生したヘドロは、単に見た目や臭いの問題だけでなく、私たちの健康や家庭内の空気環境にも悪影響を及ぼす要因となります。特に、小さな子どもや高齢者、アレルギーを持つ方にとっては看過できないリスクがあります。
ヘドロに含まれるカビや雑菌は、乾燥工程や排気口を通じて空気中に拡散されることがあります。その結果、以下のような健康被害を引き起こす可能性があります。
- 喘息や気管支炎の悪化
- アトピー性皮膚炎の発症・再発
- 目のかゆみや充血、アレルギー性結膜炎
- 免疫力の低下に伴う風邪や感染症のリスク上昇
とくに黒カビは胞子が非常に小さく、空気中に浮遊して吸い込むと呼吸器官に入り込んで炎症を起こすことがあります。これは「シックハウス症候群」の一因にもなっており、洗濯機という密閉された空間内での菌の繁殖が見過ごされがちである点が問題です。
また、ヘドロは洗濯後の衣類にも悪影響を与えます。洗濯物に黒いカスが付着したり、ドブ臭いニオイが残るケースでは、目に見えない雑菌が繊維に付着している可能性が高く、再洗浄が必要になるなど衛生面と経済面の両方でロスが発生します。
家庭環境においても、ヘドロが原因で排水口が詰まり、水漏れや悪臭が発生するトラブルも多く報告されています。こうした問題は、住まい全体の清潔さや住環境に対する信頼性を損なう結果を招く可能性があります。
以下の表は、洗濯機内部のカビやヘドロが及ぼす影響と、それに伴う症状やトラブルの一覧です。
影響対象 |
主な症状・影響 |
想定されるトラブル |
人体(子ども・高齢者) |
喘息、皮膚炎、鼻炎、アレルギー |
医療費増加、生活の質低下 |
衣類 |
黒いカスの付着、悪臭、雑菌の残留 |
洗い直し、衣類の寿命短縮 |
家庭環境 |
排水口の詰まり、悪臭の広がり、壁のカビ発生 |
リフォーム費用、カビ拡散による健康被害 |
こうした問題を未然に防ぐには、洗濯機本体の定期的な掃除はもちろん、洗剤の使用量の見直しや洗濯後の乾燥、換気の習慣化が必要です。
さらに、ヘドロの問題を根本的に改善するには、市販のクリーナーの活用に加え、プロによる分解洗浄も選択肢に含めるとよいでしょう。
「洗濯=清潔」という常識の裏に潜む、見えない汚れの脅威。それを知ることが、より健やかな暮らしへの第一歩となります。
ドラム式洗濯機のヘドロの見分け方と症状一覧
洗濯物に黒い粒・ぬめりがつく
ドラム式洗濯機で洗濯した衣類に、黒っぽいカスや細かな粒、ぬるぬるとした汚れが付着していることはありませんか?このような現象は、洗濯槽の内側や排水口に蓄積した「ヘドロ」が原因であることが多く、非常に典型的なサインです。
このヘドロは、以下のような複数の汚れが混ざり合って形成されています。
- 黒カビ
- 洗剤や柔軟剤の残留成分
- 衣類から出た糸くずや繊維クズ
- 皮脂やホコリ
- 湿気により繁殖した雑菌
こうした汚れが洗濯時の水流によって剥がれ、再び衣類に付着してしまうのです。特に白い衣類やタオルの場合、黒いカスが非常に目立ちますので、仕上がりに不満を持つ方が多く見られます。
以下は、洗濯物に異物が付着した際に考えられる原因と対策の一覧です。
発生部位 |
症状の例 |
主な原因 |
洗濯槽の裏側 |
黒いカス、ぬめりが付着 |
黒カビ、洗剤カス、雑菌の繁殖 |
ゴムパッキン |
黒い粒、細かいホコリが出る |
カビ、糸くず、皮脂汚れの堆積 |
排水口・排水ホース |
洗濯直後の衣類が臭う |
汚れが逆流、排水不良による汚染 |
このようなヘドロの再付着が起こる原因として、洗剤や柔軟剤の入れすぎや、洗濯槽の掃除不足、乾燥フィルターの清掃放置などが挙げられます。
洗濯物に汚れが付着するのを防ぐためには、以下のような対策が効果的です。
- 月に1回は専用の洗濯槽クリーナーで槽洗浄を行う
- 洗剤や柔軟剤は必ず使用量を守り、必要以上に使わない
- 洗濯後はドアを開け、湿気を逃がす習慣をつける
- パッキンやフィルターの掃除を週1回程度行う
- 衣類を洗濯前に軽く払ってホコリや汚れを取り除く
これらの対策を講じても改善されない場合は、洗濯機の使用年数や構造の問題により、内部の見えない場所にまで汚れが広がっている可能性があります。その場合は、プロによる分解洗浄を検討することで、洗濯物の仕上がりが大きく改善されることが期待できます。
ドブ臭・下水臭が洗濯直後に残る
洗濯が終わった後の洗濯物やドラム式洗濯機本体から、「下水のような臭い」や「ドブ臭い」と感じたことはありませんか?このニオイの多くは、洗濯槽や排水経路に蓄積されたヘドロや雑菌が原因です。生乾き臭とは異なり、鼻にツンとくるような強烈なニオイであることが特徴です。
特に以下のような状況があるご家庭では、ドブ臭が発生しやすい傾向にあります。
- 洗濯機を3年以上使用している
- 洗濯槽クリーナーの使用頻度が月1回未満
- 洗濯後すぐにドアを閉めてしまう
- 排水トラップや排水口の清掃をしていない
ドブ臭の原因とされる主な汚れは、以下の通りです。
- 洗剤や柔軟剤のカス
- 糸くず、ホコリ
- 湿気により増殖した雑菌
- 黒カビなどの真菌類
これらが排水口や排水ホースに蓄積し、ヘドロ化することでニオイが発生します。さらに、乾燥機能を頻繁に使用している場合、ニオイが温風と共に衣類や排気口に拡散し、家全体に悪臭が広がるケースもあります。
以下に、ドブ臭が発生する際の原因箇所と対応策を表にまとめました。
臭いの発生場所 |
主な原因 |
推奨される対応策 |
排水口・排水ホース |
ヘドロの滞留、カビや雑菌の繁殖 |
排水トラップの定期清掃、分解洗浄の依頼 |
洗濯槽の裏側 |
洗剤カス、黒カビ、皮脂汚れの蓄積 |
月1回の槽洗浄クリーナー使用 |
フィルター・パッキン |
ホコリ・カビの溜まり、乾燥不足 |
週1回の手入れと使用後の換気 |
ドブ臭を根本から解消するには、掃除のルーティン化に加えて、見落とされがちな部分にも着目することが重要です。具体的には、以下のような予防策が効果的です。
- 排水トラップとホースの内部まで掃除する
- 乾燥後はドアと排気口を開けて湿気を逃がす
- 洗濯槽クリーナーを複数使い分け、用途に応じた洗浄を行う
- 掃除では落としきれない場合は、クリーニング業者に分解洗浄を依頼する
ドブ臭が改善されないまま使用を続けると、洗濯機の寿命を縮める原因にもなります。ニオイは初期段階で気づけるサインでもあるため、違和感を覚えたら早めに対処することが大切です。
ヘドロの原因はこれだ!よくある習慣とNGメンテナンス
洗剤・柔軟剤の入れすぎと溶け残り
洗濯のたびに洗剤や柔軟剤を「たっぷり使えば効果がある」と考えていませんか?実はこの過剰投入が、ドラム式洗濯機におけるヘドロ発生の大きな要因となっています。洗剤や柔軟剤は適切な量でなければ、洗浄されずに残留し、洗濯槽や排水口に蓄積していきます。これがカビや雑菌の温床となり、ヌメリや悪臭、そしてヘドロを引き起こすのです。
たとえば、すすぎ回数が少ない「節水コース」を頻繁に使用している場合、洗剤や柔軟剤の成分がすすぎきれずに衣類や洗濯槽に残るリスクが高まります。また、低温の水を使っていると洗剤が溶け残りやすくなり、パウダータイプでは特に未溶解が多く報告されています。
以下は、溶け残りや過剰使用がもたらす主なリスクと、その予防策を一覧にまとめたものです。
リスク内容 |
原因の例 |
推奨される対策 |
洗剤・柔軟剤の残留 |
規定量以上の使用、すすぎ不足 |
メーカー推奨量を厳守、すすぎ設定を「多め」にする |
溶け残りによるヘドロ化 |
低温水での使用、パウダー洗剤の未溶解 |
液体洗剤を選ぶ、洗濯開始前に溶かす |
洗濯槽やホース内のぬめり |
柔軟剤の油性成分が残り雑菌が繁殖 |
月1回の槽洗浄を行う |
排水詰まりとニオイの発生 |
洗剤カスが排水トラップに蓄積 |
排水口やトラップの定期清掃 |
また、柔軟剤には香料や油脂が含まれており、これがフィルターやパッキンに付着することで、カビの栄養源にもなります。洗濯物の香りが強すぎると感じる場合、それは使いすぎのサインかもしれません。
対策としては、以下のような点に気をつけると良いでしょう。
- 洗剤・柔軟剤は計量カップで正確に測って投入する
- 衣類の量が少ない場合は、使用量も減らす
- 冬場はぬるま湯を使って洗剤をしっかり溶かす
- 洗剤の種類ごとに最適な使用量を事前に確認する
- 必要に応じて「自動投入機能」を搭載した洗濯機を利用する
過剰な洗剤や柔軟剤の使用は、洗濯機の性能を落とすばかりか、ヘドロ汚れや臭いの元を増やす結果にもなります。毎日の洗濯を清潔に保つためには、「多ければ良い」ではなく「適量がベスト」という意識が重要です。
乾燥機能の誤使用と湿気の密閉
乾燥機能を使用した後、ドラムの扉をすぐ閉めていませんか?これは非常に多くの家庭で見られるNG習慣であり、ヘドロや黒カビを引き起こす湿気の密閉状態をつくり出します。乾燥後のドラム内は高温多湿になっており、このまま密閉してしまうと、槽内に残った湿気が冷えて結露し、カビや菌の繁殖を加速させます。
実際、洗濯後すぐに扉を閉じる習慣があるご家庭では、数ヶ月でゴムパッキンや投入口にカビが広がったという報告も少なくありません。ドラム式洗濯機は構造上、湿気がこもりやすいため、放湿の時間が非常に重要なのです。
以下は、乾燥機能の誤使用がもたらす主な問題と、それに対する対策をまとめた表です。
誤使用例 |
発生する問題 |
適切な対処方法 |
乾燥後すぐに扉を閉める |
槽内の湿気が逃げず、カビ・雑菌の温床に |
洗濯終了後は最低2時間以上扉を開けて換気する |
湿った状態で洗濯物を放置する |
衣類に生乾き臭が付き、カビが付着する |
すぐに干すか、乾燥機能を最後まで使い切る |
乾燥フィルターの掃除を怠る |
通気不良で乾燥不十分、内部に湿気が残る |
フィルターを毎回掃除し、奥まで乾かす |
槽内に水滴が残っているまま放置 |
ゴムパッキンや排水口に湿気が滞留し、菌が繁殖 |
終了後に布で水分を拭き取り、蓋を開けて乾燥させる |
乾燥機能の使用後だけでなく、「乾燥を使わない洗濯だけ」の場合でも同じように湿気は発生しています。特に梅雨時や冬場の室内は乾燥しにくいため、しっかりとした乾燥時間を設けることが重要です。
さらに対策として効果的なのが「ドラム内に小型除湿剤を設置する方法」や「洗濯機専用の換気フックを活用すること」です。これにより、見えない場所に残った湿気の除去がしやすくなります。
洗濯後にすぐ蓋を閉める習慣を見直すだけで、ヘドロの発生を未然に防ぎ、洗濯機の寿命を延ばすことにもつながります。洗濯機を清潔に保ち、毎回気持ちよく使うためには、乾燥後の「開けっぱなし」が最も基本で確実なケアです。
排水トラップ・排水口の清掃忘れ
ドラム式洗濯機のニオイやヘドロの原因として見落とされがちなのが、排水トラップや排水口の汚れです。洗濯槽の見える部分をどれだけ掃除しても、排水の出口が汚れていれば、すぐに再汚染されてしまいます。排水口周辺は、洗剤カス、衣類の糸くず、皮脂汚れなどが集中して流れ込む場所であり、最もヘドロが蓄積しやすい場所でもあります。
特に以下のような状況が当てはまる場合は、排水トラップの掃除が不十分な可能性があります。
- 洗濯終了後でもドブ臭いニオイが残る
- 排水に時間がかかるようになった
- 洗濯パンや床から水漏れのような症状が見られる
- フィルター掃除をしても臭いが取れない
これらの現象がある場合、排水トラップの奥やホース内部にヘドロが溜まっている恐れがあります。
以下の表に、排水トラップ・排水口の掃除忘れによって起こる主なトラブルとその予防策をまとめています。
発生箇所 |
起こるトラブル |
掃除頻度と対策 |
排水口 |
ドブ臭・下水臭、排水不良 |
月1回、ブラシと漂白剤で掃除 |
排水トラップ |
水の逆流、悪臭、雑菌の繁殖 |
2〜3ヶ月ごとに分解清掃 |
排水ホース |
内部に糸くずやカビが付着して詰まる |
年1回はホースを取り外し、内部を丸洗い |
実際に掃除を行う際は、次のような手順がおすすめです。
- 洗濯機の電源を切り、必ず水栓も閉める
- 洗濯機を慎重に移動し、排水ホースを取り外す
- ホース内部を歯ブラシや配管用ブラシで洗浄する
- 排水トラップを外し、中性洗剤とぬるま湯で洗う
- 排水口の奥までブラシを入れてカビやカスを除去
排水トラップや排水口は洗濯槽の掃除と違い、見えにくく手間もかかるため後回しになりがちですが、最も悪臭やヘドロの温床となりやすい場所でもあります。分解が不安な方は、メーカー公式の掃除動画や専門業者に相談するのもひとつの手です。
また、排水経路に「防臭キャップ」や「逆流防止弁」を取り付けることで、ニオイや汚れの逆流を防ぐ効果が期待できます。こうしたアイテムを導入することで、日常のメンテナンスが格段に楽になり、ヘドロの発生リスクを根本から抑えることができます。
糸くず・皮脂汚れの蓄積放置
洗濯物から出る糸くずや皮脂汚れは、洗濯を重ねるごとにドラム式洗濯機の内部に蓄積していきます。特に「洗濯物に黒いカスがつく」「すすいでもヌルヌルが残る」といった症状は、この蓄積汚れがヘドロ化しているサインです。
糸くずは衣類の繊維が洗浄時に剥がれたもので、フィルターである程度は除去されますが、目に見えない細かい繊維が排水口やパッキンの隙間に付着し、皮脂や洗剤と混ざって時間とともに変質していきます。特に以下のような条件が重なると、ヘドロ化のリスクが高まります。
- 運転頻度が高く、1日1回以上洗濯する
- 衣類に皮脂や汗が多く含まれている(下着・部活着など)
- 洗濯槽クリーナーを使っていない
- フィルター掃除の頻度が少ない
このような状態を放置すると、槽内の湿度や温度によってカビや雑菌が繁殖し、悪臭や健康被害のリスクも高まります。とくに小さな子どもがいる家庭では、アレルギーや皮膚トラブルにつながるおそれがあるため、衛生対策は必須です。
糸くずや皮脂汚れへの対応策として、次のような点を実践しましょう。
- 洗濯前に衣類を裏返し、ホコリや髪の毛を手で払う
- 「糸くずフィルター」付きの洗濯ネットを活用する
- 月1回は「高水位+酸素系漂白剤」で槽内を洗浄する
- 洗剤の種類を「皮脂汚れ専用」または「酵素配合型」に変更する
- 柔軟剤の使用を最小限にし、油分の残留を防ぐ
以下の表は、糸くず・皮脂汚れによる主な影響と、それに対する予防策のまとめです。
問題点 |
主な原因 |
有効な対策 |
洗濯物に黒いカスが付く |
糸くずが洗剤カスと混ざり、再付着する |
予洗いで汚れを落とす、洗濯ネットを使用する |
洗濯槽内にヌルヌルが残る |
皮脂や柔軟剤の残留成分が付着し蓄積する |
酸素系クリーナーで月1回以上の洗浄を行う |
排水口にカスが詰まる |
糸くずが分解されずヘドロ化する |
排水トラップとホースの清掃を3ヶ月ごとに行う |
糸くずや皮脂汚れは日常的に発生するものだからこそ、放置すると深刻なトラブルを引き起こします。少しの手間を惜しまず、日々の洗濯前後のひと工夫で、清潔な洗濯環境を維持することが可能です。
自分でできる!ドラム式洗濯機の徹底掃除マニュアル
準備する道具と洗剤一覧(市販・家庭用品)
ドラム式洗濯機の内部は、湿気・皮脂・洗剤カス・黒カビ・排水汚れなどが複雑に絡み合って「ヘドロ化」しやすい環境です。そのため、掃除を始める前に、効果的に汚れを除去できる道具と洗剤を正しく選定しておくことが、清潔な洗濯環境を保つ第一歩です。ここでは、市販品と家庭用品の両方を組み合わせた掃除アイテムの準備リストと、それぞれの用途・注意点を解説します。
使用する主な洗剤・薬剤の一覧と使い分け
洗剤名 |
用途 |
主な効果 |
注意点 |
重曹(炭酸水素ナトリウム) |
洗濯槽・ゴムパッキン・排水周辺 |
消臭、皮脂汚れの中和、ぬめり除去 |
酸と混ぜる際は発泡に注意 |
クエン酸 |
排水口、洗剤ケース、ゴム周辺の水垢除去 |
水垢除去、消臭 |
金属部分には使わない |
酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム) |
洗濯槽全体(特に黒カビ・菌) |
強力な除菌・カビ除去 |
密閉容器で使用しない(ガス発生) |
中性洗剤 |
外装部分・扉まわり |
表面の皮脂・手垢除去 |
洗剤残りに注意 |
アルコールスプレー |
ゴムパッキン・ドア内側・フィルターカバー |
除菌、速乾 |
揮発性が高いため換気に注意 |
これらを上手く使い分けることで、洗濯槽のカビ、排水トラップの汚泥、ゴムパッキンのぬめり、洗剤投入口のカスなど、汚れの種類ごとに適切な処置が可能となります。
準備する掃除用具一覧(家庭用/市販品含む)
掃除をスムーズに進めるためには、洗剤だけでなく、道具選びも大切です。以下の表は、各用途に適したおすすめ掃除道具の一覧です。
道具名 |
主な使用箇所 |
特徴・ポイント |
古歯ブラシ |
パッキン・投入口の隙間 |
狭い部分に入り込み、カビや固着汚れをこすり落とす |
柄付きスポンジ |
洗濯槽のフチやドア内側 |
手が届きにくい場所を効率よく掃除できる |
マイクロファイバークロス |
外装、ゴムパッキン、フィルター周辺 |
吸水性が高く、汚れをしっかりキャッチ |
計量スプーン・カップ |
洗剤(重曹・クエン酸・漂白剤)の計量 |
過剰投入防止・正確な分量で効果を最大限に引き出す |
スプレーボトル(詰め替え可) |
クエン酸水・アルコールスプレーの使用 |
必要な箇所にピンポイントで散布できる |
ゴム手袋 |
全工程(特に漂白剤やクエン酸使用時) |
肌の保護・薬品からの安全確保 |
洗剤選びでよくある失敗と注意点
洗剤や道具の選定でありがちなミスを避けるため、以下のポイントを押さえてください。
- 酸素系漂白剤と塩素系漂白剤は絶対に混ぜて使わないこと(有毒ガス発生の危険あり)
- クエン酸と重曹を混ぜる場合、発泡が起きるため「順番」と「量」をしっかり管理
- ドラム式洗濯機は繊細な構造のため、研磨力の強すぎるブラシやスポンジは避ける
- ゴム部分やパッキンはデリケートなため、硬い素材でこすらずやさしく拭き取る
- 市販クリーナー使用時は、必ず機種に対応しているかラベルを確認する
掃除の準備段階で洗剤や道具を適切に揃えることは、後の作業効率を高めるだけでなく、ドラム式洗濯機の故障リスクを下げる重要な工程です。
洗濯槽掃除(洗浄コース+重曹)の手順
ドラム式洗濯機の洗濯槽には、日々の使用によって皮脂汚れや洗剤カス、黒カビ、糸くずなどの汚れが確実に蓄積していきます。とくに乾燥機能付きのモデルでは、湿気がこもりやすく、カビの繁殖環境を助長します。これらの汚れを除去せずに放置すると、衣類のニオイ移りや肌トラブルの原因にもなりかねません。
家庭でできる最も効果的な方法が、洗濯槽クリーニングコースと重曹を併用した定期的な洗浄です。ここでは、初心者でも安心して実践できるよう、ステップ形式で詳しく解説します。
準備するもの
必須アイテム |
推奨理由 |
重曹(100g〜200g程度) |
脂汚れやニオイの吸着・中和作用が強く、天然素材で安心 |
酸素系漂白剤(任意) |
黒カビや菌の除去を強化したい場合に効果的(塩素系は不可) |
ゴム手袋 |
皮膚トラブルを防ぐ |
ぬるま湯(40℃前後) |
洗浄効果を最大限に引き出す |
清潔なタオル |
最後の拭き取りに使用 |
洗浄ステップ一覧
- 槽内の汚れをチェック
- 衣類が入っていない状態でドラムの中を確認します。
- 黒い斑点やぬめり、ホコリがついていないか確認してください。
- 重曹を投入
- 洗剤投入口ではなく、直接ドラム槽の中に重曹100g〜200gを均等に撒きます。
- ※洗濯槽クリーナーを併用しない場合でも十分に効果があります。
- 洗濯槽クリーニングコースを選択
- 機種により「槽洗浄コース」「槽クリーンコース」など名称が異なります。
- 設定がない場合は、お湯洗い(40℃前後)+通常洗濯コース(最長)で代用してください。
- スタートして放置(約2〜3時間)
- 高温での長時間洗浄により、重曹が汚れを浮かせて排水します。
- 使用中は途中でドアを開けず、完全に終了するまで待ちましょう。
- 終了後、ドラム内を乾拭き
- 残った水分・粉末・浮いた汚れを、マイクロファイバークロスなどで丁寧に拭き取ります。
- 仕上げにクエン酸洗浄(必要な場合)
- 重曹と併用するとアルカリ性→酸性のバランスで槽内が中和され、水垢などのミネラル汚れも除去されます。
- クエン酸を50g程度投入→最短コース洗浄実行でOKです。
注意点と補足情報
粉が排水されずに詰まりの原因になることがあります。適量厳守。
ニオイ・黒カビの発生を未然に防げます。
化学反応により有害ガスが出るおそれがあります。
ぬるま湯を手動で追加して調整するのも有効です。
方法 |
説明 |
通常洗濯コース+お湯+重曹 |
60分以上の長時間コースで洗浄(すすぎ1回に設定し、最後に脱水を強めるとより効果的) |
洗濯物なしの空運転 |
本体の汚れを浮かせて排出することに集中した設定 |
この手順を月に一度取り入れるだけで、ドラム式洗濯機の清潔度が劇的に変わります。洗濯槽の見えない裏側では「黒カビ」「洗剤カス」「皮脂汚れ」「排水口のぬめり」などが日々蓄積しており、それらを放置することで衣類や肌に悪影響を及ぼす可能性があります。
とくに「臭いが気になる」「洗濯物に黒いカスがつく」「乾燥効率が落ちてきた」と感じたときには、すぐに洗浄のタイミングです。1回の作業にかかる時間は約2〜3時間。定期的なケアによって、高価なドラム式洗濯機を長く快適に使い続けることが可能になります。
まとめ
ドラム式洗濯機の嫌な臭いや汚れの正体が、洗濯槽や排水口に蓄積したヘドロであることは、すでに多くの専門家やクリーニング業者によって明らかになっています。重曹やクエン酸、酸素系漂白剤などを活用した定期的な掃除である程度の改善は可能ですが、それでも解消できない場合は、分解できない内部に汚れが溜まっている可能性が高いです。
特に、ゴムパッキンの裏側やホース、乾燥フィルターの奥など、家庭での掃除が難しい箇所には、黒カビや雑菌が繁殖しやすく、悪臭や洗濯物への汚れ移りの原因になります。市販の洗浄剤では対処しきれないケースが多く、3割以上のユーザーが繰り返し臭いに悩まされているという報告もあります。
そうしたとき、業者によるプロの分解洗浄や高圧スチームによる除去作業は、構造を熟知した専門家ならではの方法で、家庭では届かない部分の汚れを確実に除去できます。実際、業者クリーニング後に臭いが改善されたという声も多く、再発防止のためのアドバイスも受けられる点で、コスト以上の価値を感じる方が増えています。
「自分でできる掃除をしても改善されない」「洗濯物が生乾き臭いまま」など、悩みが続くようであれば、自己判断で諦めるのではなく、専門業者への相談を選択肢に入れることを強くおすすめします。日々の洗濯を清潔で快適に保つためにも、見えない部分の汚れ対策は今すぐ始めるべきです。放置すれば、衣類だけでなく健康にも影響を及ぼすリスクがあります。小さな気づきが、大きな改善につながる第一歩になります。
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よくある質問
Q. ドラム式洗濯機のヘドロ除去にかかる業者クリーニングの費用はどのくらいですか?
A. 一般的な業者クリーニングの相場は、ドラム式洗濯機1台あたりおおよそ18000円〜30000円前後です。価格差はサービス内容や対応地域、分解の範囲、洗剤の種類(業務用洗浄剤や除菌剤の使用)によって異なります。洗浄時間は約2〜3時間ほどで、パッキン・排水口・ホースまで徹底的に分解洗浄してくれるのが特徴です。市販の洗剤やクエン酸では対応できない黒カビや雑菌も確実に除去されるため、臭いや衣類への付着トラブルを根本から改善したい方には最適な選択肢です。
Q. 市販の掃除アイテムだけでヘドロを完全に除去することはできますか?
A. 重曹やクエン酸、酸素系漂白剤など市販の掃除グッズを使用しても、見える部分の汚れやカスは除去できますが、排水トラップ内部やドラムの裏側、ホース内にまで溜まったヘドロや黒カビは完全には取りきれません。特にドラム式洗濯機の構造上、乾燥機能の湿気がこもりやすく、奥に雑菌が繁殖しやすいため、定期的なプロによる分解洗浄が効果的です。毎月1回の槽洗浄と週1回のフィルター掃除を習慣にしながら、年1〜2回程度のプロクリーニングを組み合わせるのが推奨されています。
Q. ヘドロが原因で発生する健康被害にはどんなものがありますか?
A. 洗濯機内に蓄積されたヘドロには、皮脂汚れや洗剤カス、糸くずをエサにした黒カビや雑菌が繁殖していることが多く、アレルギーや喘息、皮膚炎などの原因になる可能性があります。特に小さな子どもやアレルギー体質の方がいる家庭では、汚れの再付着による衣類の衛生面に注意が必要です。定期的な除菌・掃除を怠ると、排水口からの臭いや衣類のぬめりが続くほか、洗濯物が生乾きのままになるケースもあります。清潔な衣類環境を守るためにも、対策は早めが肝心です。
Q. 臭い対策に強いドラム式洗濯機のメーカーや機能はありますか?
A. パナソニックの「ナノイーX」機能やシャープの「プラズマクラスター」搭載モデルなど、カビや雑菌対策に強い設計のドラム式洗濯機があります。特に乾燥機能使用後の自動除湿や、ドアパッキン周辺に抗菌素材を採用しているモデルは、臭い発生を抑える効果が高いと評判です。また、洗剤の自動投入機能付きの最新機種では、洗剤の過剰使用によるカスの発生を防ぐ工夫もされています。機種選びの際は、「除菌」「乾燥効率」「排水の構造」なども比較ポイントに入れるとよいでしょう。
会社概要
会社名・・・株式会社ハウスクリーンメンテナンス
所在地・・・〒338-0835 埼玉県さいたま市桜区道場709−1 アステックビル 2階
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