「洗剤や柔軟剤をきちんと使っているのに」「乾燥まで終えたのに臭いが残る」そんな違和感を放置していると、衣類全体に臭いが移り、快適な暮らしを妨げてしまいます。
実際、洗濯機の臭いトラブルは家庭の悩みの中でも上位に挙げられており、原因は洗濯槽の裏側に付着したカビや雑菌の繁殖、排水フィルターの目詰まり、洗剤・柔軟剤の過剰使用など多岐にわたります。とくに湿気がこもる季節は臭いが強くなりやすく、気づかぬうちに悪化しているケースも少なくありません。
この記事では、「ドブ臭い」「ゴム臭い」「下水臭い」などのニオイタイプごとの原因を明確にし、それぞれに適した掃除や予防方法、適切な市販クリーナーの使い方、分解清掃の検討ポイントまで丁寧に解説します。
ドラム式洗濯機クリーニングなら株式会社ハウスクリーンメンテナンス
株式会社ハウスクリーンメンテナンスはドラム式洗濯機のクリーニングサービスをご提供しています。日々の使用で蓄積される汚れやカビを分解掃除で徹底的に除去し、洗濯機本来の性能を取り戻します。高品質なクリーニングで、洗濯機の寿命を延ばし、衣類の洗浄効果を最大限に引き出します。安心・安全な作業を心がけ、お客様のご満足を第一に考えています。洗濯機クリーニングのご依頼はぜひ当社にお任せください。
株式会社ハウスクリーンメンテナンス |
住所 |
〒338-0835埼玉県さいたま市桜区道場709−1 アステックビル 2階 |
電話 |
048-799-2019 |
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ドラム式洗濯機が雑巾臭いと感じる理由とは?
洗濯物が雑巾臭くなるメカニズム(モラクセラ菌と皮脂汚れ)
ドラム式洗濯機を使っていると、洗濯後のタオルや衣類からまるで使い古した雑巾のような強い臭いがすることがあります。この不快な臭いの主な原因は、モラクセラ菌と呼ばれる雑菌の一種と、洗濯物に付着した皮脂汚れが複合的に作用することで発生します。
モラクセラ菌は人の皮膚や空気中など自然界にも広く存在している常在菌のひとつです。この菌は水分と栄養があれば急速に増殖し、特に洗濯後にしっかり乾燥されていない湿ったタオルや衣類の繊維内に潜んだまま繁殖します。そこに皮脂や汗の汚れが加わると、モラクセラ菌がそれをエサとして活動を強め、あの独特な雑巾臭を放つようになるのです。
この臭いは、いわゆる「生乾き臭」とも言われますが、実際は以下のような細菌の活動によるものです。
洗濯物に付着する代表的な汚れ
汚れの種類 |
発生源 |
モラクセラ菌への影響 |
臭いの強さ |
皮脂汚れ |
人の肌、汗 |
栄養源として繁殖促進 |
強い |
洗剤残り |
洗剤の溶け残り |
菌の温床になる |
中程度 |
柔軟剤カス |
柔軟剤の過剰使用 |
雑菌繁殖を助長 |
やや強い |
湿気 |
乾燥不足 |
細菌の活動が活発になる |
強い |
さらに、ドラム式洗濯機は縦型洗濯機と比べて使用水量が少なく、節水性に優れている反面、汚れや洗剤成分を完全に洗い流しきれないことがあり、それが洗濯槽や衣類に蓄積することで菌の温床となってしまうこともあります。
また、モラクセラ菌は60度以下の水では死滅しづらく、家庭用の通常洗濯モードでは殺菌が不十分になりがちです。その結果、菌が洗濯物の奥深くに残り続け、次回の使用時に再び悪臭を放つ原因となります。
日常的にできる対策としては、次のようなポイントが有効です。
- 洗濯物は詰め込みすぎず、しっかり水が回る量にとどめる
- 洗濯後はすぐに干して、速乾を心がける
- 柔軟剤の使いすぎを控え、洗剤も適量を守る
- 定期的に高温での洗濯モードや洗濯槽クリーナーを活用する
これらの対策によって、モラクセラ菌の発生を抑え、皮脂汚れとの結合による雑巾臭を防ぐことができます。なお、酸素系漂白剤などを併用すると、モラクセラ菌の除菌効果が高まり、臭いの根本原因にアプローチできるため効果的です。
乾燥機能が臭いを拡散する?(ヒートポンプと湿気の関係)
ドラム式洗濯機に搭載されている乾燥機能は、便利な一方で「使うと逆に臭いが強くなる」と感じる方も少なくありません。その理由は、乾燥方式と湿気の残留にあります。
現在の主流であるヒートポンプ式乾燥は、空気を加熱し、循環させながら衣類を乾かす仕組みです。省エネ性に優れ、低温で衣類にやさしいというメリットがありますが、内部構造が複雑で湿気や糸くずが蓄積しやすく、以下のような問題が生じやすくなります。
ヒートポンプ式乾燥で発生するトラブルと原因
トラブル内容 |
原因 |
臭いへの影響 |
乾燥中の湿気逆流 |
フィルターやダクトの詰まり |
湿った空気が槽内に残留し雑菌繁殖を助長 |
温度が低く除菌不十分 |
高温ではないため菌が死滅しにくい |
臭いが取れず残る |
ゴミ・糸くずの蓄積 |
掃除不足によるホコリの蓄積 |
焦げ臭や雑菌臭を発生 |
特に、ドラム式洗濯機は「洗濯から乾燥まで一気に終わる」便利さがあるため、乾燥時に発生する湿気がドラム内や排水口、パッキンなどにこもったまま放置されやすくなります。結果として、ニオイの発生源がより深部に蓄積され、次回の洗濯時に悪臭が復活する原因となるのです。
また、乾燥フィルターや排気口を掃除しないまま使用を続けると、排気効率が悪くなり乾燥時間が長引くだけでなく、菌の繁殖環境を助長するため、以下のような日常対策が求められます。
- 乾燥機能使用後はフィルターと排水口を必ず掃除する
- 月に1回は排気ダクト周辺を分解掃除(可能な範囲で)
- 湿度の高い季節は乾燥機使用後にドアを開放し通気を確保する
- 槽乾燥コース(送風運転)を定期的に活用し内部乾燥を促進する
乾燥機能の利便性を最大限に活かすには、正しい使い方とメンテナンスが不可欠です。特にヒートポンプ式のように複雑な構造を持つ場合は、月1のフィルター掃除や数ヶ月ごとの分解クリーニングを視野に入れることが推奨されます。
買ったばかりでも臭い理由(初期不良ではなく構造的問題か)
「新品のドラム式洗濯機なのに、すでに雑巾のような臭いがする」という声は少なくありません。このような現象は、初期不良や製品トラブルではなく、使用直後の取り扱い方法や構造的な特徴に原因がある場合が多いのです。
まず、工場出荷時や輸送時に内部部品が乾燥したまま梱包されることが多く、使用初期には以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
新品洗濯機に見られる臭いの原因例
原因 |
内容 |
対処法 |
組立時の潤滑剤残留 |
ゴムパッキンやドラムの可動部分に使用された油分 |
初回高温洗浄で軽減可能 |
試運転時の水残り |
出荷前テストで内部に水が残るケース |
洗濯槽洗浄コースを実行 |
排水トラップ未設置 |
据え置き設置時に排水の封水が足りない |
設置業者への確認が必要 |
また、購入直後は洗濯機に慣れていないため、洗剤の適量がつかめず、柔軟剤や洗剤を過剰に使用してしまう傾向があります。これにより洗剤カスが蓄積し、早い段階で雑菌の温床が作られてしまうケースが非常に多いのです。
加えて、設置環境が高湿度で通気性が悪いと、湿気が洗濯槽内部にこもりやすく、初期段階からカビや雑菌が繁殖するリスクが高まります。
このような事態を防ぐための対策としては、
- 設置後すぐに「槽洗浄コース」を空運転で実施する
- 初回数回は洗剤を控えめに使用し、すすぎを2回以上に設定する
- 設置直後から毎回扉を開けて乾燥させる習慣をつける
- 排水トラップや防臭パーツが正しく取り付けられているかを点検する
新品の洗濯機だからこそ、最初の使い方が今後のニオイトラブルを防ぐ鍵になります。「初期不良」と判断する前に、取扱説明書の使用開始手順や設置環境を見直すことで、原因を的確に突き止めることができます。
「ドブ臭い」「ゴム臭い」「下水臭い」!原因を切り分ける
ドラム式洗濯機がドブ臭い原因と排水トラップの構造
ドラム式洗濯機を使用していると、「ドブのような臭いがする」と感じることがあります。多くの人がこの臭いの元を洗濯槽や衣類の汚れと考えがちですが、実際には排水トラップや排水経路に根本原因が潜んでいることが非常に多いのです。このタイプのニオイは放置すると部屋中に広がり、洗濯物への臭気移りやカビの発生源にもなりかねません。
排水トラップとは、洗濯機の排水管と建物の下水管の間に設けられた湾曲した部分で、ここに常に水を溜めておくことで「封水」の役割を果たしています。この封水があることによって、下水からの悪臭や害虫が室内に逆流してくるのを防いでいるのです。しかし、以下のような状況ではこの封水が失われ、ドブ臭が発生する原因になります。
- 乾燥機能を頻繁に使用することで、熱によりトラップ内の水が蒸発
- 洗濯機を長期間使用しないことで水が自然に蒸発
- 排水ホースの勾配不足で水がうまく流れず、停滞して腐敗
- 排水口内部に溜まった汚れにより雑菌・カビが繁殖
特に注意したいのが「モラクセラ菌」の存在です。この細菌は皮脂汚れを好んで繁殖し、衣類に残った皮脂を分解する過程で独特の悪臭を発生させます。モラクセラ菌は酸素があまりない環境でも増殖でき、ドラム式洗濯機の密閉構造はまさに彼らの温床です。
以下では、「ドブ臭い」と感じた場合に疑うべき主な原因とその対応策を整理しています。
臭いの原因 |
発生メカニズム |
対処方法 |
排水トラップの水切れ |
封水の蒸発による下水臭の逆流 |
コップ1杯の水を排水口に注ぎ、封水を復活させる |
排水ホースの汚れ |
洗剤カスや糸くず、柔軟剤残留物が堆積し腐敗 |
重曹+クエン酸を併用した発泡洗浄で除去 |
モラクセラ菌の繁殖 |
皮脂汚れの分解時に強い悪臭を放つ |
酸素系漂白剤(液体または粉末)で徹底除菌 |
排水経路の詰まり |
水の滞留や逆流によって臭気が蓄積 |
排水ホースの再配置、配管清掃、専用ブラシでの洗浄 |
集合住宅や築年数が古い建物の場合には、もともと排水構造がS字トラップではなく簡易トラップになっているケースもあり、封水が不安定で臭いが漏れやすい設計になっていることもあります。このような物件では、頻繁に封水が切れるため、ニオイが断続的に室内へと流れ込んできます。
また、ドラム式洗濯機の排水力が強すぎると、排水トラップ内の水を一緒に引き込んでしまい、いわゆるサイフォン現象が起きて封水が失われるケースもあります。こうした設計上の問題が疑われる場合には、自己判断での対応に限界があるため、建築業者や水道設備業者に相談して排水構造そのものの見直しや、排水経路への逆流防止装置の設置を検討する必要があります。
ゴムパッキンからの臭いがひどい場合の掃除方法
ドラム式洗濯機の悪臭の中でも、特に「ゴム臭い」「カビ臭い」と感じられる場合は、ドア部分のゴムパッキンに原因があることがほとんどです。この部分は、構造上どうしても水分が残りやすく、カビや皮脂汚れ、柔軟剤の残留成分が蓄積しやすいため、しっかりとした掃除と予防策が求められます。
ゴムパッキン内の臭いが発生する主な原因は、以下の4点に集約されます。
- 洗濯後すぐにドアを閉めることによる湿気のこもり
- ゴムのひだ部分に入り込んだ髪の毛、ホコリ、糸くず
- 皮脂や柔軟剤の成分がこびりつき、酸化・腐敗することによる悪臭
- 湿度の高い環境下でカビ菌が繁殖し、臭気を放つ
このような臭いを根本から除去するには、定期的な手入れと正しい掃除方法が不可欠です。下記に、ゴムパッキン部分の効果的な掃除手順をまとめました。
パッキン掃除の手順
- 洗濯機の電源を切り、ドアを開けてゴムパッキンをめくり、内部の汚れを確認
- ゴムの隙間に入り込んだホコリや髪の毛を、乾いた布や綿棒で丁寧に除去
- 塩素系漂白剤を水で5倍程度に薄め、キッチンペーパーに染み込ませる
- パッキンの内側全体にそのペーパーを貼り付け、30分程度放置
- 時間が経過したらペーパーを剥がし、きれいな水拭きでしっかり洗剤を除去
- 最後に乾いた布で水気を完全に拭き取り、アルコールスプレーで除菌処理
塩素系の漂白剤を使う際は、換気を十分に行い、手袋を着用することを忘れないでください。ゴム部分が劣化する可能性があるため、放置時間は30分以内にとどめましょう。
掃除後の除菌・防臭対策として、以下のような市販製品の活用も有効です。
- ゴムパッキン専用の防カビスプレー(乾燥後に使用すると効果的)
- アルコール除菌シート(週1回の手入れに便利)
- 洗濯槽除菌・消臭タブレット(洗濯機全体の清潔維持に)
また、日常的なメンテナンスとして以下を心がけると、臭いの再発を防げます。
日常の予防ポイント
- 洗濯終了後は、必ずドアを開けて乾燥させる
- ゴム部分に水分が残らないよう、毎回乾いた布で拭き取る
- 湿度の高い時期や浴室隣接の設置環境では、除湿器や換気扇の併用を検討
特にマンションやアパートなど、通気性の悪い室内に洗濯機を設置している場合は、湿気がこもりやすく、カビの繁殖スピードも速くなります。小さな子どもやアレルギー体質の家族がいる家庭では、定期的な除菌・掃除が健康管理の観点からも非常に重要です。
なお、ゴムパッキンの劣化が進んでいる場合は、メーカー純正部品として交換用パッキンの購入・取り替えも可能です。使用年数が5年以上経過している場合は、部品の劣化によって臭いが取れにくくなっていることもあるため、早めの交換を視野に入れてください。
見落とされがちなゴムパッキンの臭いですが、適切な掃除と予防によって、驚くほど快適な洗濯環境を取り戻すことができます。高湿度な日本の住環境においては、こまめなメンテナンスが臭い対策の決め手となります。
日常的にできる臭い予防の正しい使い方と洗濯習慣
洗剤・柔軟剤の入れすぎで逆に臭くなる理由
ドラム式洗濯機で発生する悪臭の大きな原因のひとつが、「洗剤や柔軟剤の過剰使用」です。一見、汚れをしっかり落としたい、良い香りを長持ちさせたいという意図から多めに投入してしまいがちですが、これは逆効果になることが少なくありません。
ドラム式は縦型に比べて使用する水量が少ないため、洗剤がしっかりとすすがれず残留しやすいという特徴があります。この残留洗剤がゴムパッキンや洗濯槽の隙間に蓄積し、皮脂汚れやホコリと混ざることで、雑菌やカビの温床となり、結果的に「雑巾のような臭い」や「酸っぱい臭い」を引き起こします。
特に「モラクセラ菌」は、生乾き臭の主な原因菌として知られ、洗濯物に付着した皮脂汚れを栄養源に増殖し、鼻を突くような臭いを発生させるのです。
また、柔軟剤にも注意が必要です。香りを重視した製品ほど油性の成分を含むため、洗濯槽に残りやすく、さらにカビや雑菌の繁殖を助長してしまう恐れがあります。
洗濯物の詰め込みNGと乾燥フィルターの清掃頻度
洗濯時の臭い対策において、もう一つ見逃せないのが「洗濯物の詰め込み」と「乾燥フィルターの清掃頻度」です。特にドラム式洗濯機では洗濯物の量が多すぎると、衣類が十分に回転できず洗剤や水が行き渡らないまま洗浄が終了してしまいます。
その結果、皮脂や汚れが残ったまま乾燥工程へ進み、熱によって臭いが強調される「生乾き臭」や「焦げ臭」に変化します。とくに厚手のバスタオルやデニム素材が多いと、乾きにくさが拍車をかけます。
さらに、乾燥機能付きモデルで見落としがちなのが「乾燥フィルターの目詰まり」です。フィルターには糸くずやホコリが蓄積しやすく、放置すると熱風がうまく循環せず乾燥不良や湿気こもりを引き起こし、臭いの原因となります。
以下は、推奨されるフィルター清掃の目安です。
- 毎回:ホコリを取り除く(掃除機 or 手でつまむ)
- 週1回:水拭きでの汚れ除去
- 月1回:中性洗剤で水洗いし、完全乾燥
- 3か月に1度:乾燥ダクトや奥の掃除(可能なら分解清掃)
また、洗濯物は洗濯機容量の7〜8割程度を目安に入れるのが理想です。10kgモデルであれば、8kg前後までにとどめると、ドラム内で洗濯物がしっかりと回転し、汚れや洗剤を残さずに洗い流すことができます。
以下のようなサインが見られたら、詰め込みすぎやフィルター汚れを疑ってください。
- 乾燥にいつもより時間がかかる
- 洗濯後の衣類にベタつきや湿りが残る
- 洗濯槽の内側からカビ臭や焦げ臭がする
洗濯機の扉を開けておく意味と菌の繁殖抑制方法
ドラム式洗濯機の臭いトラブルで最もシンプルながらも効果的な対策が、「洗濯後に扉を開けておく」ことです。これは単なる乾燥目的ではなく、カビや雑菌の繁殖を抑えるために極めて重要な行動となります。
洗濯が終わったばかりのドラム内部は非常に湿度が高く、閉めたままにすると空気がこもり、乾燥が進まずに「モラクセラ菌」や「黒カビ」が増殖します。こうした菌は、わずかな皮脂汚れや残留洗剤を餌にして繁殖し、やがてドラム全体やゴムパッキンに定着してしまうのです。
とくに注意したいのが、以下の3点です。
- ゴムパッキンの内側(湿気がたまりやすい)
- 洗剤投入口の裏側(洗剤残りが多い)
- ドラムの接合部(陰になり乾きにくい)
対策としては、洗濯終了後に30分以上扉を開放して内部を乾燥させるのが基本です。さらに、ドラム内やパッキン部分を乾いた布で拭き取ることにより、菌の温床を徹底的に排除できます。
以下のような習慣を組み合わせることで、効果的にニオイを防ぐことができます。
- 洗濯後は扉・洗剤ケースを開けて通気性確保
- ドラムとゴムパッキンを毎回乾拭き
- 週1でアルコールスプレーによる除菌
- 月1で酸素系漂白剤や洗濯槽クリーナーを使用
- 換気が悪い設置場所では除湿機を活用
特にマンションの脱衣所など、窓がない場所に洗濯機を置いている家庭では、湿度管理が大きなカギになります。湿度が70%を超えるとカビの発生率が急増するため、湿度計の設置や換気扇の使用も視野に入れるとよいでしょう。
市販クリーナーを使った洗濯槽の臭い取り
酸素系と塩素系どちらを使う?効果と使い分け
洗濯槽の臭い対策において、市販クリーナーは即効性と手軽さから多くの家庭で利用されています。とくに酸素系と塩素系の2種類が一般的ですが、その違いや適切な使い分けを理解しておくことで、臭い取りの効果は格段に向上します。
酸素系クリーナーの主成分は過炭酸ナトリウムであり、発泡作用によって汚れを浮かせて落とすのが特徴です。洗濯槽の裏側にこびりついた皮脂や柔軟剤カス、カビなどを酸素の力で分解するため、除菌・消臭・洗浄をトリプルで実現できます。さらに、塩素臭が残らない点も人気の理由です。一方、塩素系クリーナーは次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、漂白効果と即効性に優れ、菌類やカビを強力に除去します。ただし、刺激臭が残ることや素材にダメージを与える可能性があるため注意が必要です。
選択時の基準として、洗濯槽がプラスチック製なら塩素系でも問題ありませんが、ステンレス製やコーティングがあるものは酸素系が無難です。また、汚れが軽度であれば酸素系、重度であれば塩素系という使い分けも効果的です。
以下に効果・安全性・適用シーン別に比較した表を示します。
洗濯槽クリーナーの比較
種類 |
主成分 |
特徴 |
効果レベル |
臭い残り |
推奨使用シーン |
酸素系 |
過炭酸ナトリウム |
発泡で汚れを浮かせる、臭いが残らない |
中~高 |
なし |
毎月の定期洗浄、軽度の臭い対策 |
塩素系 |
次亜塩素酸ナトリウム |
強力な殺菌・漂白、即効性が高い |
高 |
強め |
カビ臭・雑菌繁殖がひどい時 |
使用時は、取扱説明書やパッケージ記載の指示に従いましょう。誤った使用方法は機器の故障や人体への影響を招くおそれがあります。また、酸素系と塩素系を併用することは絶対に避けてください。化学反応を起こして有害ガスが発生するリスクがあります。
最新版おすすめ市販クリーナー7選
2025年現在、洗濯槽用クリーナー市場には多種多様な商品が登場しています。ここでは、酸素系・塩素系の両タイプから、効果や使いやすさ、消費者レビューを基におすすめの7商品を厳選し、実力比較を行います。
- シャボン玉石けん 酸素系漂白剤
ナチュラル志向の家庭に支持される過炭酸ナトリウム100%。余計な添加物がなく、槽内の汚れだけでなく排水ホースや排水口の雑菌にも対応。残留成分が少ないため、赤ちゃんの衣類を洗う家庭にも好適。
- カビキラー 洗たく槽クリーナー(塩素系)
塩素特有の強い除菌力で、黒カビやモラクセラ菌を一掃。1回の使用で頑固な臭いが取れる即効性が魅力。ただし刺激臭と換気対策は必須。
- アリエール 洗濯槽クリーナー(酸素系)
有名洗剤ブランドの安心感と安定した性能。泡立ちがよく、カビ臭や皮脂汚れにも対応。週末にリセットしたい人におすすめ。
- ニトリ 洗濯槽クリーナー(塩素系)
コスパ重視層に人気のアイテム。大容量で価格も手頃、簡単に強力除菌。定期的なメンテナンスに最適。
- エステー 洗濯機クリーナー 強力発泡タイプ
発泡力が高く、ドラム式にも対応。酸素系成分でニオイも残らず安心。洗濯槽の裏に手が届かない構造の洗濯機に適する。
- パナソニック 洗濯槽クリーナー(メーカー専用)
メーカー推奨の専用品。ドラム式洗濯機特有の構造にもマッチし、安全性と効果の両立。正規推奨のため保証との相性も良い。
- ダイソー 酸素系クリーナー
意外な穴場として、100円ショップでも手に入る。内容量は少ないが、使い切りとして初回お試しにちょうどよい。
使用タイミングと頻度は?季節・臭いレベル別目安
洗濯槽の臭い取りにおいて、クリーナーの種類だけでなく「いつ」「どのくらいの頻度で」使用するかが、効果の持続性を左右します。特に梅雨や夏季など湿気がこもりやすい季節には、菌の繁殖が活発になり臭いが強くなるため、使用頻度を上げる必要があります。
使用頻度の目安を以下にまとめます。
臭いレベル別 クリーナー使用頻度目安
臭いの強さ |
使用頻度 |
推奨クリーナー |
対応シーズン |
臭いがほとんどない |
2か月に1回 |
酸素系(定期ケア用) |
春・秋 |
少し気になる |
月に1回 |
酸素系または塩素系 |
梅雨前・秋口 |
かなり臭う |
週に1回〜2週に1回 |
塩素系(集中除菌用) |
梅雨・夏・冬場の密閉時期 |
特に冬場は洗濯機のドアを閉めたままにしがちで湿気がこもることが多く、臭いの元となるカビやモラクセラ菌が繁殖しやすくなります。夏は高温多湿で菌の繁殖スピードが加速するため、よりこまめな対処が求められます。
プロによる分解クリーニングのメリットと施工手順
家庭では落とせない汚れと臭いの限界とは?
ドラム式洗濯機は構造上、洗濯槽の背面や乾燥ユニットなど、日常的な掃除では手が届かない部分にまで汚れが蓄積されます。特に問題となるのが、洗濯中に付着する皮脂汚れや柔軟剤の残留成分、そして乾燥時に発生するホコリと熱による焼き付きです。これらは洗剤や漂白剤を使っても十分に落としきれず、やがて雑菌やカビの温床となり、嫌な臭いの原因になります。
とくに「ドラム式洗濯機がドブ臭い」「乾燥機で乾かすと臭い」などの悩みは、乾燥フィルターの奥や排水トラップ内部の汚れが原因であるケースが非常に多く見られます。さらに、洗濯物が乾いても雑巾のような臭いが残るといった現象は、モラクセラ菌などの雑菌が繁殖している証拠といえます。
家庭用のクリーナーでは限界がある理由として、以下のような構造的制約が挙げられます。
・洗濯槽の背面やシャフト周辺に手が届かない
・乾燥経路の蛇腹ダクトが複雑で汚れが付着しやすい
・高温・高湿度の条件下で菌が急速に繁殖しやすい
また、市販の酸素系クリーナーや塩素系洗剤も、表層的な洗浄には効果を発揮しますが、奥の奥にまで入り込んだ固着した汚れや、排水トラップ内のスライム状の異物までは完全に除去できません。
実際に以下のような部位が清掃困難な汚染箇所として報告されています。
清掃困難箇所 |
臭いの主な原因 |
洗濯槽の裏側 |
皮脂・柔軟剤・洗剤カスによる黒カビの繁殖 |
乾燥ユニット内部 |
ホコリの焼き付き・熱による焦げた臭い |
排水トラップ |
モラクセラ菌・スライム・下水ガスの逆流 |
ゴムパッキン内部 |
水分の停滞・髪の毛や糸くず・カビ菌の繁殖 |
ドラム周囲の密閉構造部分 |
換気不良による雑菌繁殖・湿気によるにおい成分の蓄積 |
とくに乾燥ユニットの焼き付き臭は、ユーザーが掃除することができない範囲にあり、放置すると機器寿命を縮める可能性もあります。また、下水のような臭いがする場合、排水ホースの詰まりや排水トラップの逆流防止機能の劣化も疑われるため、分解と配管チェックが不可欠です。
ハウスクリーンメンテナンス(HCM)完全分解清掃の流れ
まず、HCMが他の一般的な清掃業者と一線を画すのは、「完全分解」と呼ばれる施工レベルにあります。これは、外装のパネルを外すだけではなく、ドラム槽・乾燥ユニット・熱交換器・排水経路・ファンモーターに至るまでを一つひとつ解体し、個別に洗浄・除菌する手法です。
作業工程は以下の通りです。
- 作業前チェックと写真撮影による記録
- 外装カバーを外し、ドラム槽と乾燥ユニットを露出
- 配線・センサー類の取り外しと保護処理
- ドラムの取り外しと槽の分離
- ファンやモーター、排気ダクト、熱交換器の取り外し
- それぞれを個別に専用洗剤と高圧スチームで洗浄
- 細部まで乾燥後、抗菌・防カビコーティングを実施
- 組立後、動作確認と最終仕上げ清掃
このように、表面をきれいにするだけのクリーニングとは異なり、分解洗浄は「機器内部の衛生環境を初期状態に近づける」レベルの作業です。とくに皮脂やホコリのこびり付きが強いファンやヒーター部は、通常の洗濯槽クリーナーでは手に負えないため、分解しての処置が必須となります。
以下に、HCMのサービス内容と他社との比較を示します。
比較項目 |
HCM(完全分解) |
一般業者(簡易分解) |
対応範囲 |
ドラム・乾燥ユニット・排水・ファンまで全分解 |
外装カバーと槽周りまで |
洗浄方法 |
スチーム+専用薬剤+手洗い |
酸素系クリーナーや簡易ブラシ洗浄 |
施工時間 |
約3〜5時間 |
約1〜2時間 |
臭い除去率 |
臭い発生源を徹底除去し根本対策 |
一時的な改善が中心 |
アフターサポート |
保証・定期清掃プランあり |
基本なし |
このように、費用はやや高めでも、分解洗浄によって初めて本当の意味での「臭い対策」「機器寿命延長」「安全な洗濯環境の再構築」が可能となります。
まとめ
ドラム式洗濯機から雑巾のような臭いがする原因は、洗濯槽内部や排水部分に蓄積したカビや雑菌の繁殖にあります。特に乾燥機能を頻繁に使う方や、洗剤や柔軟剤を多めに投入している方ほど、臭いのリスクが高くなります。洗濯後に湿気が残る構造や排水フィルターの汚れが臭いの温床となりやすく、これは使用年数にかかわらず起こる共通の問題です。
市販クリーナーを定期的に使用することである程度の対策は可能ですが、すでに臭いが強い場合は、洗濯槽裏の見えない汚れや乾燥ユニット内部に根を張ったカビに市販品では対応しきれないこともあります。実際、ドラム式洗濯機ユーザーの中でも「ドブのような臭いがする」「ゴムのような刺激臭がある」「乾燥しても臭いがとれない」といった声が多く見受けられ、清掃頻度や方法に課題を抱えている人は少なくありません。
そのため、臭いの再発防止には、洗濯物の量や洗剤の使用量を適正化する習慣を取り入れるとともに、内部クリーニングの徹底が不可欠です。市販クリーナーで定期的な掃除を行うだけでなく、年に一度は分解清掃も視野に入れましょう。分解クリーニングはプロによる作業で、乾燥ユニットや配管まで徹底的に清掃されるため、雑菌や汚れを根本から除去できます。
ニオイの悩みを放置すると、衣類の風合いや洗濯機の寿命にも影響を与える可能性があります。気になる臭いに気づいたら早めに対処することで、毎日の洗濯をもっと快適に、そして衛生的に保つことができます。清潔な洗濯環境を維持するためにも、正しい知識と対策を継続的に取り入れていきましょう。
ドラム式洗濯機クリーニングなら株式会社ハウスクリーンメンテナンス
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よくある質問
Q. ドラム式洗濯機から雑巾のような臭いがする原因は何ですか?対処法を含めて具体的に教えてください。
A. 雑巾臭いと感じる主な原因は、洗濯槽内部に残った皮脂汚れとモラクセラ菌の繁殖によるもので、生乾き状態や排水トラップの水切れも悪臭の元になります。特に乾燥時に湿気がこもると、臭いが洗濯物全体に移りやすくなります。対策としては、月に1度の酸素系クリーナーによる洗浄、排水口の定期掃除、洗濯後にドアを開放して通気を確保するなど、複数の対処法を組み合わせることで改善が見込めます。
Q. 市販の洗濯槽クリーナーはどの程度の頻度で使用すれば雑巾臭いの予防になりますか?
A. 雑巾のような臭いの予防には、使用頻度と季節に応じたクリーナー選びが重要です。酸素系は月1回、塩素系は3ヶ月に1回程度が一般的な目安です。梅雨や夏場など湿気が多く菌が繁殖しやすい時期には、月2回の使用も効果的です。クリーナーの成分や洗濯槽の材質に応じて選び分けることが、臭い防止と洗濯機本体の寿命を延ばす鍵になります。
Q. ゴムパッキンからの臭いが気になります。どの掃除方法が一番効果的ですか?
A. ゴムパッキン部分の臭いには、皮脂や洗剤カスの付着と、それに伴うカビの繁殖が大きく関係しています。掃除方法としては、週1回の重曹とクエン酸の併用洗浄が推奨されます。また、パッキンの隙間に入り込んだホコリや雑菌は、歯ブラシなどの細かいブラシで丁寧に取り除くことが重要です。市販のカビ除去スプレーを併用すると、短期間で臭いが軽減されるケースもあります。
会社概要
会社名・・・株式会社ハウスクリーンメンテナンス
所在地・・・〒338-0835 埼玉県さいたま市桜区道場709−1 アステックビル 2階
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